BUMP OF CHICKENの映画

BUMP OF CHICKENの映画

若者を中心に絶大な人気を獲得しているロックバンド

それではまず始めに紹介するバンド映画作品の1つとして、2014年12月にて2週間という期間限定で公開されたことでも知られている『BUMP OF CHICKEN』の映画、『BUMP OF CHICKEN WILLPOLIS 2014劇場版』が公開された。

簡単にバンドのことを話しておくと、1999年にメジャーデビューを果たしたBUMP OF CHICKENは、2001年に発売された『天体観測』が55万枚の大ヒットを記録し、そこから一気に10代・20代の若者を中心としたファン層を獲得することに成功し、そこから奥深い詞と奏でられるサウンドから織り成す世界観から多くの人々に刻み込むバンドに成長し、いまやオリコン最上位を争うことでも知られている人気ロックバンドである。

バンドとして結成したのは1990年代中盤になるが、本格的なブレークを果たすまでに掛かった時間の長さは決して短くはない。それも中々困難な道のりであったことも否定しようがない事実だ。それでも無事に成功し、現在までもその人気が衰える事無く継続しているところを見ると、既にカリスマ的な人気を得ていることも何となく察することが出来るはずだ。そんなBUMP OF CHICKENだからこそ劇場作品にすることで、より多くの人が彼らの音楽を好きになって欲しいという、そんな思いが何処となく感じられる作品となっている。筆者も丁度天体観測は世代だったこともあってよく知っているが、この作品によって飛躍的に活躍の場を増やしていったことも、同バンドの特徴だ。

そうした中で2014年に公開された映画だが、内容としては2014年4月から7月にかけて開催された国内13会場で行った全国ツアーの模様を追った音楽ドキュメンタリーとなっている。それだけならまだテレビで放送してもいいのではないかと思うが、そもそもこの作品の監督を務めたのが今年話題となったほうがの一つ『永遠の0』を監督した山崎貴氏が勤めているのだ。これだけでも大いに話題性を持っている事は勿論だ、そんなBUMP OF CHICKENの映画とはどんな内容になっているのか、少し追ってみよう。

バンドに密着した内容となっている

ドキュメンタリー映画となっているため、基本的に現実的な出来事しか起こらない。通常の映画であればこうしたバンドが会場へ向かう最中に突如として車が爆破する、交通事故を起こすような車が後続から追ってくる、といった展開が待っているものだが、事実に基づいて放送している、というよりバンドを主題としている時点でそんな波乱万丈な展開を見に来ている人は誰も望んでいない。

しかしだ、この作品の概要を追ってみるとファンからしても、単純に映像を好んでいる人にして見ても、非常に興味深い内容となっているのがこの映画の特徴となっている。

映画概要について

ではその映画についての概要を簡単に記してみよう。

幅広い世代から支持されるロックバンド『BUMP OF CHICKEN』が2014年4月から行った国内ツアー『WILLPOLIS 2014』が開催され、すべての公演が終了して25万人の動員に成功する。またこのツアーにて悲願としてきた東京ドーム単独公演をすることも叶い、さらに公演に際してトップクリエイターとのコラボも行われ、バンド結成から通して20周年という記念すべき年でもある最終公演を、バンドと、そしてファンは共に喜びを分かち合うのだった。同作品はそのツアー最終日までを追った内容となっているが、見所は更にある。ツアーのオープニングアニメーションとして監督山崎貴が制作したオープニング短編アニメーション『WILLPOLIS』が同時上映され、その全容が劇場版でもすべての謎が解明される。

こうした内容で構成されているわけだが、特に注目すべきはやはりツアーのオープニングアニメーションとなる短編映画も同時上映され、その全容が公開されるという点はファンだけでなく、単純にクリエイターという視点から見ても、とても興味深いところだ。高く評価されている作品の監督が制作したオリジナル3DCGアニメーション映画となっていることを含めても、それだけを目当てにする人もいるかもしれない。

WILLPOLISに込められた意味

同映画でもちろんBUMP OF CHICKENというバンドがどのような人間関係で構成されているのかを知ることも出来るが、何よりこの映画では彼らがこれまで行なってきたツアー、そしてそのタイトルとして用いてきた『WILLPOLIS』について、どのような思いを持っているのかという点を知ることになる。解釈の仕方は人それぞれになる可能性もあるが、この映画を見れば今までどのような計画を持ってして、ライブを行ってきたのか、また20年という人間の寿命において約1/4に相当する時間を過ごしてきたBUMP OF CHICKENの魅力を更に知ることになる。ファンでなくても一度は見ても損はしない作品になっているといえる。